寅間心閑(とらま しんかん)さんの連載小説『助平(すけべい)ども』『四十二、筒抜け』をアップしましたぁ。主人公は、まあ自業自得なのですが危機一髪です。安藤さんとナオの間をウロウロする。安藤さんはどう見ても自死にまでは至らない自傷癖のある女性ですが、それを俺がつなぎ止めているようなところはありますね。俺はある意味無色透明なところがある。
『助平ども』はすでに長編小説になっていますが、少しずつ作品主題が変化してきている気配がありますね。もう単に性欲で動かされる男の話ではない。ある意味女たちの物語にもなってきています。当然と言えば当然ではありますが、深入りを避けながら沼に引っ張り込もうとする女たちの間で揺れるスケベ男といった設定は今までなかったかもしれない。
もち主人公は女から見れば身勝手なのですが、その身勝手さに裏がない。ある意味透明。まあ男の性欲を突き詰めればそうなるかもしれない。しかし女は男のように単純なセックスでは動かない。長い小説ならではの複雑で単純な物語になりそうな気配です。
■ 寅間心閑 連載小説『助平(すけべい)ども』『四十二、筒抜け』縦書版 ■
■ 寅間心閑 連載小説『助平(すけべい)ども』『四十二、筒抜け』横書版 ■
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