安井浩司「俳句と書」展への皆様の御来場、心から御礼申し上げます。
10月8日から14日まで銀座ギャラリーノアで行われた『安井浩司『俳句と書』展』が無事終了しました。
金魚屋にとって初めての試みであり、さまざまな不手際もありましたが、たくさんの皆様に御来場していただき、金魚屋スタッフ一同、心より御礼申し上げます。
14日午後6時頃から撤収を始め、ギャラリーノアはまた次の作家さんを迎えるための広々としたスペースに戻りました。
14日夜に安井氏に電話で無事終了のご報告をしたところ、『今日は最終日だとずっと気になっていました。やって良かったです』と何度も繰り返しておられました。
金魚屋としてはもう一回くらい安井氏の墨書展を開催したいと考えていますが、インタビューで述べておられるように、安井氏の 『今回の墨書展が最初で最後』 というお考えは変わらないようで、心はすでに次の仕事に向かっておられるようでした。
安井氏からの御要望で、今回御来場くださった皆様の 『御芳名帳』と墨書をお買い上げくださった皆様のリスト、およびネットはご覧にならないということなので、文学金魚で掲載した安井墨書展開催記念コンテンツは整理して安井氏にお贈りする予定です。
今回の墨書展は、『晩年』の認識に達した安井氏が墨書という形で皆さんに何かを残したいというお気持ちと、金魚屋の、ただひたすら俳句を 『文学』 としてとらえ、孤高の道を歩んで来られた俳句作家・安井浩司氏の仕事を、正確に評価したいという意図が合致した奇跡的なプロジェクトです。10年前でも、10年後でも、このようなプロジェクトは成立しなかったと思います。
金魚屋は俳句文学における 『前衛 』を重視する媒体 (メディア) ではまったくありませんが、文学をジャンル別にではなく総合的に捉える 『文学総合主義』 的指向、および各文学ジャンルの原理を探究する 『文学原理主義』 的指向を一種の社是として掲げておりますので、これからも俳句文学に関わる根本的な問題などを皆様に提起していきたいと思います。またいわゆる 『伝統俳句』 の道を歩んでおられる作家の皆様のお考えも、ご紹介していきたいと思います。
だた同時代に現在進行形で行われている仕事を、現在進行形で正確に理解し評価するのはとても難しいことです。ギャラリーでの安井墨書展は終了しましたが、金魚屋では今後も安井文学に関するコンテンツをアップしていきます。また今回の墨書展の公式図録兼書籍、および安井氏墨書も引き続きネット販売していきますので、お時間がある時に文学金魚を覗いてみてください。
安井墨書展に御来場の皆様、懇親会に御出席してくださった皆様、墨書をお買い上げくださった皆様、また墨書展にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。改めて御礼申し上げます。
■ 予測できない天災に備えておきませうね ■