寅間心閑の肴的音楽評『No.046 さあ、師走』&大畑ゆかり原案 寅間心閑著 新連載小説『もうすぐ幕が開く』(第06回)をアップしましたぁ。寅間さんはバンド活動をなさっているんですね。これだけ音楽が好きで、子供の頃からピアノを習っていたのだから当然か。Youtubeとかで音源公開してないのかな。けっこううまいバンドなんでしょうね。
『もうすぐ幕が開く』は劇団四季が、今のような押しも押されぬ人気劇団になってゆく過程がよくわかる小説です。おちびちゃんこと大畑ゆかりさんが在籍しておられた頃には、四季はまだ自前の劇場を持っていなかった。演劇集団にとって自前の劇場を持っているのか持っていないのかは大きな違いです。宝塚、歌舞伎などは、専用の劇場を持っているから安定して公演が打てる。劇場を借りて演劇を打つ場合、相当な人気劇団でない限り一ヶ月公演とかは難しい。せいぜい2週間、短ければ1週間くらいになってしまうわけで、セットの組み立てとか俳優の手配とかを考えれば、経済的に厳しくなってしまいます。
また「そもそもスターを養成する為の劇団ではないので、俳優の名前で観客を呼ぶのではなく、誰が演じても質の高い芝居になるよう日々厳しい稽古を積み重ねている」とあるように、劇団四季は俳優が入れ替わっても質が変わらない劇を上演してきました。多くのスターはもちろん、ダンス、歌、小劇団などに無数の人材を輩出してもいます。ただ劇団四季が、独自の劇団運営方法を持っているのは確かです。巨大商業劇団ですが、劇団四季の人気が衰えないのは、〝演劇〟が劇団の中心に据えられているからでしょうね。
■ 大畑ゆかり原案 寅間心閑著 連載小説『もうすぐ幕が開く』(第06回)縦書版 ■
■ 大畑ゆかり原案 寅間心閑著 連載小説『もうすぐ幕が開く』(第06回)横書版 ■
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