【金魚屋特別インタビュー】戦略コンサルタント 渡辺一誠『僕は勝たせる』をアップしましたぁ。ビジネスコンサルタントというお仕事について、渡辺さんは『起業家の方からこんなことをやりたい、絶対うまくいくはずだというプランを見せていただくことがあります。しかし八割くらいのビジネスは穴だらけなんです。(中略)一般的には、それはたいていテクニカルな問題です。ですからどうしたらその問題を解決して、起業家の思いを実現できるのか、あるいは利益を出しながら解決し続けてゆくことができるのか、その絵を描くのが僕の仕事です』と語っておられます。そこに〝戦略〟という付加価値が付くのが渡辺さんの大きな特徴でしょうね。インタビューを読むと、企業家の理念もそこには含まれているようです。
インタビューの中で文系・理系のお話が出てきますが、どんな仕事でも数字は付いて回ります。また長く社会で仕事をしてゆこうと思うと、文系的な理念も必要になります。渡辺さんは『文学の上にきっちり数字が乗って、初めて完璧なものができあがるんじゃないかと思います』と語っておられますが、その通りでしょうね。実際は文学(理念)と数字が必ずしも連動してくれないのが多くの文学者の悩みですが、〝完璧〟とは仕事の手応え、つまり社会の反応ということですから、一つの理想型としていいと思います。理想に近づこうとしなければ、それを実現可能な作品の姿は見えて来ませんよね。
なおインタビュアーは小原眞紀子さんです。小原さんは『文学とセクシュアリティ-現代に読む『源氏物語』』という古典中を扱った評論集を金魚屋から刊行していますが、文学金魚で『詩人のための投資術』も連載中です。文学者には珍しく経済にも明るい。それは小原さんの小説などにもきっちり反映されています。
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