第06回金魚屋新人賞授賞の、片島麦子さんの連載小説『ふうらり、ゆれる』(第03回)をアップしましたぁ。文芸誌を読んでいてもそうですが、すべての作品が傑作、秀作というわけにはいかないのは当然です。どの編集部でもできるだけいい作品を掲載したいのはやまやまですが、作品というのは出たとこ勝負。いい作品が生み出されなければ、編集部がどんなに頑張っても手も足も出ません。
石川は新人賞受賞作品は、選考の時に読んでいて、連載する際に読み直しながら組み版します。最低でも数回は読み直すわけですが、そうするとアラが目立つなと感じることもなきにしもあらずです。しかし『ふうらり、ゆれる』はそれがありませんねぇ。いい作品です。
この作品の素晴らしさ、なかなか説明するのが難しい。漂白されたような悲しみと美しさに満ちあふれた作品です。テクニック的な上手い下手を言っても仕方がないような一種独特のテイストがあるのです。神様が天から地上を眺めて人間たちの営みを描いているような作品です。で、ところどころで神様が、フッと人間たちに同情してしまうような。じっくりお楽しみください。
■ 片島麦子 連載小説『ふうらり、ゆれる』(第03回)縦書版 ■
■ 片島麦子 連載小説『ふうらり、ゆれる』(第03回)横書版 ■
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■ 第7回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
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