第2回 文学金魚奨励賞受賞作 ルイス・キャロル著 星隆弘訳『アリス失踪!』(第03回)をアップしましたぁ。『不思議の国のアリス』は言うまでもなく、オックスフォード大学のお堅い数学の先生、チャールズ・ラトウィッジ・ドジソンがルイス・キャロルのペンネームで書いた作品です。ファンタジー小説の先駆けなんですが、イギリスのファンタジーは、もんのすごく絵や写真と相性がいいんだなぁ。
フランス文学には、こちゃらも大ベストセラーになったサン=テグジュペリの『星の王子様』があって、『アリス』と同様、こちゃらも初版から挿絵入りです。んでも『アリス』のように映画や舞台にしにくいんだなぁ。映画・舞台化されたファンタジー作品って、圧倒的にイギリスが多いです。『ピーター・パン』『メアリーポピンズ』『ピーターラビット』『指輪物語』『ハリー・ポッター』など、そうそうたるラインナップであります。
ここまでくると、英語という言語がヴィジュアルととても相性がいいからぢゃないかと思えてきますね。世界的にヒットするポップスも英語が多いし、どーも英語は情操に訴える芸術にはとても相性の良い言語のやです。
星さんの新訳『アリス失踪!』は、もしかしたらそーいった英語的特徴を日本語訳で表現しようとしておられるのかもしれません。石川は毎回、新しい作品を読むやうにこの翻訳を楽しんでおります。掲載されている写真のクオリティも高いです。今回の読み所(見所)はネズミのしっぽのタイポグラフィですな。
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