佐藤知恵子 文芸誌時評 小説現代 2025年3、4、5&6、7月号をアップしましたぁ。断続的掲載になりましたが佐藤知恵子さんの小説現代時評4本です。小説を読むのがお好きで、例によって軽~く書いておられますが、小説現代は一挙全文公開なので長いと900枚くらいの小説になりますから読むだけでも大変です。お疲れさまです。
ちょいと前に忖度という言葉が流行りましたが忖度なく文芸批評を書くのは案外難しい。たとえばA誌に掲載された小説についてA誌に批評を書く場合、またそれがA誌の版元から出版されると決まっている場合、絶対に厳しい批評を書くことはできない。これは決して日和ったのではなく不文律的礼儀です。これは守らなければなりません。
そうは言っても批評も独立した表現である以上、これは譲れないというラインがある。それをどう上手く表現するのかがいわば批評の〝芸〟ということになります。佐藤さんの批評は「ですます」「ござーます」文体ですがけっこう厳しい。大衆小説であってもストーリーなどが面白いだけではよい作品になりません。佐藤さんの批評は小説を立体的に捉えた構造批評です。
■No.020 佐藤知恵子 文芸誌時評-芦花公園「ベスト・メモリー」(小説現代 2025年3月号)■
■No.021 佐藤知恵子 文芸誌時評-中真大「ブーニーズ」(小説現代 2025年4月号)■
■No.022 佐藤知恵子 文芸誌時評-あさのあつこ「NO.6再会#1」(小説現代 2025年5&6月号)■
■No.023 佐藤知恵子 文芸誌時評-砂川文次「ブレイクダウン」(小説現代 2025年7月号)■
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