田山了一さんのTVドラマ批評『No.075 残念な夫。』をアップしましたぁ。フジテレビさんで放送されていた、玉木宏さん主演の社会派ホームコメディドラマです。妻の出産をきっかけに夫婦に訪れる危機を描いておりまふ。んで田山さんが書いておられるやうに、どーも「残念な」といふ形容詞が気になる。
田山さんは「「残念な」には二重の意味合いが含まれているようだ。・・・「惜しい」という意味合いと「問題外」という意味合いの双方である。・・・客観的評価としては「問題外」、しかし個人的な主観としてはそれを「惜しい」と思ってはいるよ、というニュアンスを伝える言葉になっている。要するに、体よく馬鹿にするための言葉である」と書いておられます。でもこのタイトル、なんかドラマの内容に合ってないんだなぁ。コメディなのか社会派ドラマなのか、どっちつかずでふ。田山さんが「こういうタイトルを付けてしまったことで、そのテーマに本腰で取り組む姿勢が損なわれたように思える」と書いておられるとおりだなぁ。
不肖・石川、文学畑の編集者なので、テレビドラマの脚本にはあまり興味を持っておりませなんだ。でも文学金魚のテレビドラマ批評を読むうちに、テレビドラマ脚本は難しいものだといふことがわかりました。ドラマ脚本って、短期決戦の長丁場なのよねぇ。毎回高い視聴率を取りながら10話くらいの物語を作らなきゃならない。これって至難の業ですよねぇ。毎回(毎号)が勝負のマンガを原作にしやすいわけだわ。
んで第2回金魚屋新人賞の締め切りは明日に迫ってまひりました。まったくの新人であれ、変化し進化し続けている作家さんの作品であれ、楽しみであります。みなさまのご応募をお待ちしております。
■ 田山了一 TVドラマ批評 『No.075 残念な夫。』 ■