日本が誇る世界的特殊作家、三浦俊彦さんの連載小説『偏態パズル』(第45回)をアップしましたぁ。不肖・石川、毎月2回、三浦センセの『偏態パズル』を読むのが、完全に規則正しひ楽しみになっています。なんと言ふのでせう、毎朝快○!といふ感じでありまふ。連載小説ですからいつかは終わってしまふのでせうが、もし最終回が来たら泣いちゃうかも(爆)。これだけ特殊でありながら、安心して読んで楽しめる作品って珍しいと思います。
それにしても、『国家主義→コスモポリタニズムという転向が等身大のままあまりに急激に起こると、・・・単に生理的情緒的レベルで滑るまま流され、最低限の思索を省いたまま起こってしまうと、皮相な転向モドキにとどまり、国家主義→コスモポリタニズム→反国家主義という具合に、短絡的な経緯を辿りがちである。印南哲治の場合もそのパターンだった』といふ記述はすごいなぁ。おろち学は政治哲学にも直結しているのでありまふ。
で、今回は31番さんの処遇が印南哲治さんから袖村茂明さんに引き継がれております。食わされ体質の印南さんから、ビジュアル体質の袖村さんへのバトンタッチであります。しかもそこに、金妙塾のネオクソゲリラが絡むんですね。む~お盆とクリスマスとお正月がいっしょにきたみたいだ(爆)。でも今回は大衝突にまでは至らなかったやうです。よかったよかった、といふか、これはやっぱ大事件の前フリなんでせうねぇ。
でも『偏態パズル』が、イデアルな追求であることはしっかり書かれています。『朗誦中だったブラヘニーと撮影者稲室憲正がこのときの空気を「チーズの腐ったような臭い」と後に形容した・・・が、ちょうど同時刻に印南哲治が自宅の鮎子の遺影の前にファミレスから持ち帰ったガーリックカマンベールピザを供えていたことが判明している。・・・このとき鮎子の霊を通じて、お供えのガーリックカマンベールピザの香気が「時空トンネル効果」により31番さんの直腸内に充満していたのだとは考えられないだろうか』といふ記述です。おろち的芳香は、天上界と地上界を繋ぐのでありますぅ(爆)。
■ 三浦俊彦 連載小説 『偏態パズル』(第45回) pdf版 ■
■ 三浦俊彦 連載小説 『偏態パズル』(第45回) テキスト版 ■