鶴山裕司さんの『BOOKレビュー・詩書』『No.005 詩を生きる-マヤコフスキー『ズボンをはいた雲』 小笠原豊樹・訳 入沢康夫・序文』をアップしましたぁ。詩関連のコンテンツを二日連続でお届けです。詩書のBOOKレビューも久しぶりですね。小笠原豊樹・訳、入沢康夫・序文のマヤコフスキー詩集『ズボンをはいた雲』を取り上げておられます。小笠原豊樹さんは詩人の岩田宏さんとしても知られています。
ほんでマヤコフスキーの詩、いいですねぇ。不肖・石川、以前マヤコフスキーの詩を読んだことがありますが、こんなにいい詩人だったかしらんと思ってしまひました。小笠原さんの訳の素晴らしさでもあると思います。マヤコフスキーの息遣いまで聞こえてくるような名訳です。鶴山さんのレビューの出来もいいです。
鶴山さんは『マヤコフスキーはロシア革命を、衰微しつつあるロシア精神の刷新・革命の契機として内面化していたと言ってよい。・・・本質的にラディカルで革命的なロシア的思想はマヤコフスキーの中にも確実に存在している。だから同時代のボルシェヴィキにとって、マヤコフスキーは得がたい詩人であると同時に厄介な批判精神でもあった』と書いておられます。ロシアにはロシア・メシア思想といったものがあります。マヤコフスキーはそのような作家の一人です。彼の場合、非常に人間臭い表現になりましたが。
ところで鶴山さんは、風貌がちょいとマヤコフスキーに似てますね。丸刈りで目つきが険しひところがですが(爆)。もうだいぶ前の文学金魚の会合で、鶴山さんが外賀伊織さんに、『ひいひい爺さんがロシア人で、だから僕の名前はツルヤマスキー・ユージノフの漢字化なんだ』と話しておられるのを小耳に挟みました。多分鶴山さんのジョークだと思いますが、どことなくロシア的なお顔でありますぅ。
■ 鶴山裕司 『BOOKレビュー・詩書』 『No.005 詩を生きる-マヤコフスキー『ズボンをはいた雲』 小笠原豊樹・訳 入沢康夫・序文』 ■