田山了一さんのTVドラマ批評『No.044 リーダーズ』をアップしましたぁ。ちょい前に放送された経済ドラマで、トヨタ自動車さんがモデルです。初めての国産車の製造・販売を軌道に乗せるまでの苦労がドラマ化されておりました。ちょいと考えてみれば当たり前なんですが、日本の戦後産業はたいていは軍事産業が母胎です。テレビのウルトラQとかの怪獣シリーズも、作戦立案のためにジオラマを作っていた陸軍の技術者さんなんかが作り出したものであります。
田山さんは主演の佐藤浩市さんについて、『もちろん上手いのだが、こういうまっとうな役だと、ちょっとつまらない。・・・いつだったか、御巣鷹山に墜落した日航機を取材する新聞記者の役で、これがまた知り合いの雑誌編集者・・・とそっくりで仰天した。・・・無表情でヒドいことを言い、なんと怒られようと蛙の面にしょんべん、というその顔つきが』と書いておられます。このドラマ、石川も覚えております。タイトルはちょいと忘れてしまひましたが。
職業って自分では意識してなくても、人間の性格とか立ち居振る舞いに影響を与えるものです。不肖・石川、長いこと編集者をやっていますが、初対面の著者と喫茶店なんかで待ち合わせする時でも、たいていすぐにどの人かわかります。物書き顔っていふものがあるんです。ほんで小説家は重く詩人は軽い感じです。例外はありますが、話をしてみてもだいたいそうですね。もちろん重い感じの人だからいい作家で、軽い感じだからいい詩人といふことにはなりませんけんど(爆)。
■ 田山了一 TVドラマ批評『No.044 リーダーズ』 ■