Interview of gold fishes 第11回『観世銕之丞(かんぜてつのじょう) 伝統と現代(後編)』をアップしましたぁ。観阿弥・世阿弥から続くお能の名家・観世銕之丞家の第九世、銕之丞暁夫(あけお)さんのインタビュー後編です。今回はインタビュアーのラモーナ・ツァラヌさんも登場されています。なお金魚屋として参加していただいた鶴山裕司さんは顔出しナシですが、なんといっても文学金魚はビジュアル系ですからねっ(爆)。テレビの深夜番組『お願い!ランキング』で男性ADがレポーターで登場すると、ナレーターのこぶたが『女子を出せいっ!』と叫びますが、石川はそれを踏襲したのでありますぅ。
今回も銕之丞さんにはお能について貴重な事柄を語っていただいています。特に能面については大変刺激的な言葉が多いです。銕之丞さんは『世阿弥が能面についてほとんど何も語っていないのは、彼の時代に能面は、単なる道具の一つだったからじゃないかと思うんです。でも優れた能面が現れてくると、能面としての自己主張の凄さと、能面に隠れた優れた演者の個性が結びついて、お客様の心に働きかけるようになってゆく。それが能の不思議な魅力の一つだと思います。いいお面を使うとはそういうことです。また能楽師は優れたお面を使いこなせなくてはならない』とおっしゃっています。
また能面についての思考を、『仮面論であり個性論でもあります。どんな人でも他人に自分のことをわかってもらいたい。ところが私はこうだよと強く自己主張すると、引かれてしまうわけです。・・・そこで仮面をつけてみたらどうか、という発想が生まれてくる。あるキャラクターになりきってしまう人が出てくるわけですね。・・・仮面はなにも能だけの話ではなく、現代日本でも使える理論になるんじゃないかと思います』と、仮面論・個性論としても展開しておられます。示唆に富むお考えですね。皆様じっくりお楽しみください。
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