田山了一さんのTVバラエティ批評『No.034 とんねるずのみなさんのおかげでした』をアップしましたぁ。フジテレビさんで放送されている人気バラエティ番組です。1997年放送開始ですから今年で17年目で、けっこうな長寿番組です。いろんなコーナーがありますが、『食わず嫌い王決定戦』が番組のメインディッシュですね。
食わず嫌いって、田山さんが書いておられるように、本来は『食べずに嫌いだと思い込み、食べてみたらイケた』といふ意味であります。しかしそれでは面白くなひ。出演者の皆様には、必死になって、なぜ嫌いなのかを説明していただきたい(爆)。
『人はなぜ、ある食べ物を嫌いな理由を表現力を駆使して語るのか。そこでの言語化の試みは、コミュニケーションの可能性と不可能性を考える意味でも、なかなか興味深い。つまり説明する側は、最も原初的な感覚の共有を試み、その可能性を信じている。しかしその言語化が緻密に、微細に行われれば行われるほど、それは拒絶の憂き目にあう。説明されたテキストの否定に留まらず、感覚の否定に繋がるとしたら、時と場合によっては感性から人格への疑いに発展する可能性すらある』(田山さん)といふことであります。
ちなみに不肖・石川が苦手なのはトコロテンです。あれはなんなんでしょう。デザートなのか、食事なのか、おかずなのか理解できません。コンセプトがはっきりしない食べ物はどーも苦手です。ほんでトコロテン、味がないでせう。石川はトコロテンが目の前に出てくるたびに、『はっきりしろぉ!』と叫んでいるのでありますぅ。
■ 田山了一 TVバラエティ批評『No.034 とんねるずのみなさんのおかげでした』 ■