山際恭子さんの 『TVドラマ批評』 『 No.034 終電ごはん』 をアップしましたぁ。もう終了してしまひましたが、テレビ東京さんの深夜ドラマです。山際さんは、以前同局の深夜ドラマ『 No.027 たべるダケ』を取りあげておられますが、テレビ東京さんが得意とする食べ物系ドラマでした。不肖・石川も数回見ましたが、オードリーの若林正恭さんがしゃべりまくるのを、妻役の酒井若菜さんがサラリとかわし、若林さんの姉役の佐藤仁美さんがうるさくない程度に突っ込みを入れるという構成になっていました。派手さはないですが、じーっと見てしまうタイプのドラマでしたねぇ。
山際さんは 『 〝深夜文化〟 といったものが、現代には成立している。そこにいるのは、いわゆる夫らしい夫、若妻らしい若妻、小姑らしい小姑ではない。若い一時期の名付けようのない、けれどもそのときしかない時間を過ごしている人たちが、終電がなくなった時間に、何だかよくわからない、だけどちょっと美味しそうなものを食べている』 と書いておられます。『終電ごはん』 は現代的だけどノスタルジックな家族像を描きながら、ドラマで作る料理は簡単でおいしい独身者用といった点が秀逸だったと思います。
で、石川は 『 「美味しんぼ」 の前振りドラマ部分がひたすら退屈だった』 といふ山際さんの意見に賛成!。ぶっちゃけどーせ料理対決になるんだから、冒頭から海原雄山が出てきて 「ふっふっふっ、士郎、お前にフグの味のなにがわかる」 と宣戦布告してくれた方が話が早い (爆)。あ、石川、けっこう料理番組見てるぢゃん。ぜんぜんグルメぢゃなくって、ミシュラン開いて、お一人様5万も払えばうまいのは当たり前ぢゃ、値段別にランキングせぃっ!と思ってしまふタイプなんですがぁ。
■ 山際恭子 『TVドラマ批評』 『 No.034 終電ごはん』 ■