金井純さんの新連載BOOKレビュー 『 No.001 絵のある本のはなし』 をアップしましたぁ。『絵のある本のはなし』 のBOOKレビューを新たに始める目的を、金井さんは 『中学受験のための読書をする手前のものではなく、本によって世界観を得るという、最も本質的な読書のためのもの』 だと説明しておられます。本は人間がある 〝世界観〟 を得るための知的物質であり、それゆえ子供たちにとって重要な情操ツールになり得るといふことですね。
金井さんは優れた 〝絵のある本〟 について分析しておられます。詳しくはコンテンツをお読みいただければと思いますが、たいていは偶然生まれてきたといふのが今までの絵のある本の傑作だと思います。継続的に優れた絵のある本を出した作家、出版社は存在しません。それだけ絵のある本を作るのは難しいわけですが、もそっと良作のアベレージを上げられないかなと考えたりもします。
金魚屋でも、小説や詩集などは機会があれば絵のある本として出したいと思っております。絵のある本を作るには、絵先と文先の2つの方法があります。そんで文先の方が圧倒的にコントロールしやすい。この場合、やっぱ作家が最初から〝絵〟を意識した文を書かなければ良作はできあがらないでしょうねぇ。最近では学校の教科書までヴィジュアル化されていますが、文学書で 〝絵のある本〟 の良作を作るには、超えなければならないハードルが沢山あるやうです。
■ 金井純 新連載BOOKレビュー 『 No.001 絵のある本のはなし』 ■