三浦俊彦さんの連載小説 『偏態パズル』 (第 23 回) をアップしましたぁ。日本が誇る世界的特殊作家・三浦俊彦さんの連載第 23 弾であります。不肖・石川、三浦さんの連載を毎回楽しみにしております。前にもちょい書いたような気がしますが、今回の三浦作品って、鷗外晩年の史伝に似てるんだなぁ。鷗外は 『興津弥五右衛門の遺書』 や 『阿部一族』 などの本格的歴史小説で有名ですが、晩年に全精力を傾けた 『伊澤蘭軒』 などの史伝はほとんど読まれていません。退屈だといふ評価が圧倒的です。
でも石川はちょい天の邪鬼なので、鷗外史伝を全部読んだんですね。正直に言うと、一回ではピンとこなかったので、三回読みました (笑)。鷗外史伝、やっぱ面白いですよ。淡々とした事実の考証の連続で、人間の内面感情の描写はほぼ完全に排除されていますが、だんだん当時の人々の箸の音まで聞こえてくるようになります。三浦さんの作品って、それに似てるんだなぁ。歴史事実の考証ではないですが、ある命題を論理的に検証する。直観的真理という意味では異論のある人もいると思いますが、論理としては正確です。その連続が、何かの本質に迫っていくような気がするんです。
ほんで今回は印南哲治さんのテストが掲載されています。テストといふと、高校時代に赤点ばっか取っていた石川はリベンジに燃えるのであります (爆)。このテスト、三浦さんは 『少女らにとって 「よーくよーく考えれば八割は正解できる問題」 の典型』 だと書いておられますが、オジサンの石川は正解できるんでしょうか。皆さんも解いてみてください。解答は三浦さんに転送して、採点してもらいますです。あ、匿名希望の方はそのむね明記してくださいねっ。
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■ 三浦俊彦 連載小説 『偏態パズル』 (第 23 回) テキスト版 ■