池田浩さんの文芸誌時評 『 No.003 怪 Vol.0038 (2013年3月) 』 をアップしましたぁ。2001 年に行われた故・市川團十と作家の京極夏彦さんの対談の再録を取り上げておられます。池田さんは最近の対談は 『物書きが小粒になっていったのか、なにやら互いにもごもご言ってはうなづき合い、認め合っているだけのものが多い』 と書いておられますが、う~ん、言いにくいですが不肖・石川もそう思います。
対談は話題の作家を組み合わせるか、大物作家にお願いしたりすることが多いので、メディアにとって、少なくともジャーナリスティックな意味での目玉商品です。しかし面白くないなぁと感じることが多いです。仲良し同士の内輪のおしゃべりが大半になってしまった。和気藹々としててもいいんですが、突っ込むところは突っ込まないと、対談やインタビューは面白くない。今のところ金魚インタビューは、各ジャンルの金魚屋執筆陣の皆さんにやってもらっていて、石川はインタビュー記事を編集者として読むだけなんですが、今の文芸誌の中ではまぢ面白い方だと思いますです、はい。
そんで市川團十と作家の京極夏彦さんの対談は、かなり刺激的なようです。池田さんは 『お化けと幽霊の違いについて、團十郎がその所作からみごとに説明してみせたところだ。・・・京極夏彦が膝を叩く。その瞬間は記憶に残』 ると書いておられます。『え~、團十郎さん、どういう説明をされたんですかぁ』 と池田さんにお聞きしたんですが、『そりゃ 『怪』 を買って読んでください』 といふお返事でしたぁ(笑)。。
■ 池田浩 文芸誌時評 『 No.003 怪 Vol.0038 (2013年3月) 』 ■