Kono Marie さんの映画批評 『映画金魚 No.003 ブロンド娘は泣いたりしない―『スプリング・ブレイカーズ』』 をアップしましたぁ。Kono さんは立教大学博士課程所属です。Kono さんが書いておられるように、『スプリング・ブレイカーズ』 はハーモニー・コリン監督・脚本で、『春休み (スプリング・ブレイク) にフロリダに行って、ビキニに着替えて男だのアルコールだのドラッグだのって羽目を外そうとして、やりすぎていろいろよくない方向に深みに嵌っていく』 映画であります。
Kono さんのタイトルにあるように、女の子 4 人が登場しますが、最後に残るのは双生児的な 2 人のブロンド娘です。いかにもアメリカ的だなぁ。不肖・石川、幼少のみぎり、大学でアメリカ文学を専攻していた親戚のお兄ちゃんに 『アメリカの特産品ってなに?』 と質問したことがあります。お兄様は雑誌 『プレイボーイ』 を開いて、『お尻とおっぱいが大きい金髪美人に決まってるじゃんか!』 と叫んだのでした。そんですから石川は、長い間、アメリカ特産品は金髪おねいちゃんだと思っておりました (笑)。
Kono さんは 『スプリング・ブレイカーズ』 の女の子の描き方について、『これは紛れもなく男性の幻想だなと思うよね。いや、幻想というよりももはや強迫観念的な信奉なのだろうか』 と書いておられます。確かにアメリカ映画の金髪娘のキャラはステレオタイプ化しております。魔性の女か、清く正しく美しく強い正義の味方のどっちかですなぁ。そんで 『スプリング・ブレイカーズ』 では、カッケ~男のギャングスタはあっさり死んで、ふにふにした女の子 2 人が生き残るようです。これも西部劇以来のアメリカンフェミニズムでせうかぁ (笑)。
■ Kono Marie 映画批評 『映画金魚 No.003 ブロンド娘は泣いたりしない―『スプリング・ブレイカーズ』』 ■