山際恭子さんのTVドラマ批評 『No.024 ラスト・シンデレラ』 をアップしましたぁ。もう放送終了しましたが、フジテレビさんの大人気ドラマであります。不肖・石川も、こそっとネットで見ました。篠原さんの 『よっこいしょういち』 の掛け声はいいですねぇ (笑)。そうとう古いギャグですが、『ラキ☆スタ』 でも使われていましたから、いまだにある人々の心をつかんで離さないギャグのようです。
んでまあ、内容ですが、山際さんの 『テレビドラマの最終回というのは、難しいものだと思う。(中略)っていうか、ドラマというのはだいたい、ラストに近づくにつれて低調になる』 という批評に石川も一票。ま、ツカミはOKというのは最近の小説 (いわゆる大衆小説系ですが) でも同じです。視聴者や読者に 『これからど~なるの?』 と思わせればラストまで引っ張ることができます。つくづく物語は強いな~と感じます。
以前、このブログで書いたことがありますが、世の中物語で溢れております。映画、演劇、テレビ、小説など、人々の娯楽は物語で支えられています。とーぜん、ちょいと変わったことがやりたいといふ 〝前衛〟 指向の作家は、物語の枠組みを外しにかかるわけです。ただ問題はどういう方法を採るかです。文学金魚は前衛的試みを応援しますが、単純なアンチ・ロマンぢゃダメだろうなぁと思います。たいていの場合、〝反〟 とか 〝超〟 が頭に付く試みは体制内反体制で終わります。
矛盾するやうですが、まずきっちりロマン (物語) を作った方がいいと思います。プロットすら立てられない作家が、プロット (物語) のない作品を書けるわけがない。前衛がカッコよく見えるのは、たいていは一時の気の迷いです (笑)。前衛が次代の新たな表現と認識を切り拓くものであるならば、それは年齢に関係なく、それぞれのジャンル内の成熟した作家によって成し遂げられるものだと思います。
■ 山際恭子 TVドラマ批評 『No.024 ラスト・シンデレラ』 ■