Interview of gold fishes 第7回 谷川俊太郎&谷川賢作 『詩と音楽への旅』 (後篇) をアップしましたぁ。今回は石川が大好きな DiVa の谷川賢作さんをフィーチャーしています。前回も書きましたが、DiVa さんの音楽、まぢいいんです。でも 『現代詩を歌うバンド』 というキャッチで損をしてる感じがするなぁ。実際に DiVa さんの音楽を聞いた方はおわかりでしょうけど、現代詩的な難解なところはぜんぜんないです。強いていえば、言葉を大事にしているバンドなので、ほかのアーチストより詩の言葉や意味がスッと心に入ってきます。高瀬 〝まこりん〟 麻里子さんの声が、チョ~透明だからでもあります。
今回のインタビューをお読みいただければわかりますが、俊太郎さんはご自身を 『現代詩の詩人』 とはお考えになっていません。俊太郎さんは単に詩人であり、現代詩は詩の中の一つの流派、あるいは小ジャンルです。これは意外に大事なことです。『詩とは現代詩のことである』 と考えるか、『詩は現代詩や抒情詩などさまざまな小流派 (ジャンル) から構成される芸術である』 と考えるかで、詩に対する思考が変わってくるからです。不肖・石川は詩が原理的に 〝自由詩〟 である限り、後者の方が正しいと思います。
同じことが小説の 『純文学』 や 俳句の 『前衛俳句』 についても言えます。『現代詩』 や 『純文学』、『前衛俳句』 は、各ジャンルで 〝前衛〟 と位置付けられています。しかし一定の特徴を持ち、グループとしてカテゴライズできる前衛は、当初有していた理念や目的を失いかけています。○○的だから前衛であるわけではない。前衛の在り方は時代に応じて変わります。現代のように文学全般のヴィジョンが揺らいでいる時期は、新しい文学を生み出すための絶好のチャンスです。作家の皆さん、勇気をもって新しい試みにチャレンジしてくださいっ!。
そんで今回も、youtube から DiVa さんの 『土曜日の朝』 を貼り付けました。作詞・谷川俊太郎、作曲・谷川賢作さんです。この曲も名曲です。詩から自然に溢れ出たようなメロディ、まこりんのボーカルにかぶさるように孤独に響くピアノの音、う~たまらんっ! (笑)。
■ Interview of gold fishes 第7回 谷川俊太郎&賢作 『詩と音楽への旅 』(後篇) スライドシェア版 ■
■ Interview of gold fishes 第7回 谷川俊太郎&賢作 『詩と音楽への旅 』(後篇) テキスト版 ■