金井純さんの 『親御さんのための読書講座・中学受験篇 No.016 谷川俊太郎 『谷川俊太郎詩選集1~3』 』 をアップしましたぁ。金井さんのコンテンツはだいぶ数がたまっているのですが、一昨日谷川俊太郎&賢作さんのインタビューをアップしましたので、順番をちょいと飛ばして俊太郎さんに関するコンテンツを先にアップしました。
集英社版の 『谷川俊太郎詩選集1~3』 は不肖・石川も持ってます。1巻の巻末にカラー印刷の 『収録詩集装幀選』 があったのが嬉しかったですねぇ。金魚屋インタビューでも俊太郎さんと画家の香月泰男さんの詩画集 『旅』 が図版で紹介されていますが、初版本からしか感受できない何かは確かにあると思います。小説よりも詩集の方がそう感じることが多いのは、詩にはモノに近い部分があって、美的要素を反映しやすからでしょうね。詩集を初版で読むのはちょっとした贅沢なのかもしれません。
金井さんの 『ただ一人の作家あるいは詩人でも、その思想の核心なり美意識なりをがっちり把握した、という感覚を経験すれば、読解力は飛躍的に伸びる』 という指摘はその通りだと思います。俊太郎さんの詩はけっして難解ではありません。もちろんテクニックはおもちですが、アクロバチックな現代詩的言語技法とは無縁です。しかし彼の詩は古びないし常に新鮮な 〝現代〟 を表現しておられる。作品の善し悪しを最後に決定するのは、技巧や新しみではなく、要は作家が何を表現したいのかという 〝確信〟 なのではないかと思ふのですぅ。
■ 金井純 『親御さんのための読書講座・中学受験篇 No.016 谷川俊太郎 『谷川俊太郎詩選集1~3』 』 ■