小原眞紀子さんの文芸誌時評 『No.003 en-taxi (エンタクシー) 第33巻 2013年春号』 をアップしましたぁ。映画監督の是枝裕和氏のインタビューを取り上げておられます。是枝さん監督、福山雅治さん主演の映画 『そして父になる』 が、つい3日前の5月26日に、第66回カンヌ国際映画祭の審査員賞を受賞したばかりです。おめでとうございます。つ~か、是枝さんの映画なら当然といふ気もします。
en-taxi のインタビューで是枝さんは、ご自分は元々テレビマン・ユニオン所属で、テレビというメディアにこだわりがあるという意味のことをおっしゃっているようです。それ、なんとなく納得だなぁ。是枝映画の芸術性は高いですが、ちゃんと 〝ヒット〟 する要素もおさえておられる。映画は小説と同じで、マスの欲望をきちんと反映した時に傑作が生まれる芸術だと思うのです。傑作と呼ばれる映画のほとんどが、商業的に成功したそれであるのは言うまでもありません。
ジャンルとしての垣根は崩れないと思いますが、文学と音楽、映画、絵画との相互交流や融合は、今後ますます盛んになっていくと思います。文学金魚ではそのような 〝現場〟 のサポートも積極的に行っていきたいと思います。最近ちょっと映画批評が止まっていますが、来月あたりから新しい執筆者の皆さんで、ガンガン映画評を掲載していただく予定ですぅ。
■ 小原眞紀子 文芸誌時評 『No.003 en-taxi (エンタクシー) 第33巻 2013年春号』 ■