岩見那津子さんの 『たのしい演劇レビュー No.002 ミュージカル『マイ・フェア・レディ』』 をアップしましぁ。現在東京の日生劇場で上演中のミュージカルです。『マイ・フェア・レディ』 はオードリー・ヘップバーン主演の映画でおなじみですが、日本版ではヒロインのイライザは元宝塚男役トップスター、霧矢大夢と真飛聖さんが演じておられます。ヒギンズ教授役は寺脇康文さんです。日生劇場終演後に全国を巡回します。
演劇は基本的に一回ごとの表現です。見た日によって微妙に出来が異なります。またカメラを回して映像作品で残しても、その場の臨場感は伝わりにくい面があります。不肖・石川は演劇にはうといのですが、岩見さんのレビューを読んでいると、その場にいるような感じがします。岩見さんの 『 「あと30秒だけでも幕を降ろすのを遅らせて!」 と思ったのは、イライザとヒギンズ教授の姿を少しでも長く観ていたかったからかもしれない』 という言葉にはほろっと来ますねぇ。演劇が本当に好きな方の批評だと思います。
演劇批評は少し前から岩見さんと星隆弘さんの二本立てにさせていただいたのですが、それぞれ特徴のある批評で石川は嬉しいです。岩見さんの批評からは演劇の 〝肉体性〟 が感じられますし、星さんの批評は 〝演劇理論〟 にまで突っ込んだ批評です。それぞれ取り上げる演劇のラインが違うのも嬉しいですね。星さんは 『マイ・フェア・レディ』 は論じないだろうなぁ(笑)。ただお二人とも批評に一貫性があります。ガンガン書いてくださいませっ!。
■ 岩見那津子 『たのしい演劇レビュー No.002 ミュージカル『マイ・フェア・レディ』』 ■