鶴山裕司さんの 『連載抒情詩『羽沢』』 『第1回 羽沢』 をアップしましたぁ。鶴山さんには昨年の 『安井浩司「俳句と書」展』 の企画・実行など、金魚屋詩部門アドバイザーとして多大な御協力をいただいているのですが、本業の詩の方のコンテンツは書いていただいておりませんでした。ただ新たに 『金魚詩壇』 というメニューを設けましたので、先陣を切って作品を連載していただくことになりました。
鶴山さんは今までに 『東方の書』(1998年) と 『国書』(2012年) の二冊の詩集を刊行しておられます。叙事詩的な指向が強い詩人さんであります。内容はけっこう難解ですよぉ (笑)。いわゆる現代詩・戦後詩の系譜に見えるのですが、なんか違う気もします。単に難解なだけぢゃないんだなぁ。特徴的なのは引用のしかたで、世界を言語でパッチワークのように再構成していくような詩をお書きになります。その意味でポスト・モダンの時代にさらされた詩人の一人でしょうね。
それにこの詩人、あっさり正統派的な抒情詩をお書きになります。鶴山さんが今回の連載に添付した文章で書いておられますが、本質的に二つ以上の書法(書き方)を持っている詩人は非常に少ないのです。一つの書き方に決めたら、生涯、その書き方で押し通す詩人がほとんどです。でも鶴山さんは自由だな。鶴山さんは金魚屋の社是である総合文学の理論家でもありますから、今後、評論も掲載してくださるようお願いしていこうと思いますですぅ。
■ 鶴山裕司 『連載抒情詩『羽沢』』 『第1回 羽沢』 pdf版 ■
■鶴山裕司 『連載抒情詩『羽沢』』 『第1回 羽沢』 テキスト版 ■