田山了一さんのTVバラエティ批評 『No.015 マツコの知らない世界』 をアップしましたぁ。各界の権威といふか、ヲタクさんたちが、マツコ・デラックスさんにソノ道のイロハをプレゼンテーションする深夜番組です。なんとなく知っている世界よりも、マニアックでディープな世界のプロが登場する回の方が面白いですよね。
ヲタクって言葉が現れたのはいつくらいからかなぁ。1970 年代からアニメファンの間では使われていたようですが、メジャーになったのは、パソとかゲームが出はじめた 1980 年代からぢゃなかったかしらん。『ヲタク、これ好き?』 『うん、ヲタクも好きそうだね』 といった感じで、名前も知らない同士がすぐに打ち解け合うことができるって意味で、〝ヲタク〟っていう人種定義 (?) が行われたんですよね。
綾小路きみまろさん風に言うと、〝奥様、あれから30年〟ですが、今やヲタクは世の中を動かすくらいの力を持っております。だいたい現代は人間の興味がすんごく分散化していて、どのジャンルもヲタク的って言えばヲタク的であります。マーケットは多様化していますが、そこにお金を落としてくれる人はけっこう限られていて、でもそれなりの金額を使ってくれるから多くのジャンルが成り立っているのであります。
でもま、ヲタク以前からヲタクの世界はあったわけです。そんでちょ~マニアックな世界でも、その道のトップ数人はそれでご飯を食べたりしてるわけです。プラモを組み立てるだけで生活してる人とか、現実にいますもの。なにごとも究めるのが大事だな~と、不肖・石川は遠い目で思うのでありましたぁ。
■ 田山了一 TVバラエティ批評 『No.015 マツコの知らない世界』 ■