池田浩さんの文芸誌時評 『No.009 新潮 2012年12月号』 をアップしましたぁ。安部公房さんが1946年に満州からの引き揚げ船の中で書いた 『天使』 が発見されて、それが 『新潮』 さんに掲載されたんですね。すんごい人気で 『新潮』 が売り切れた (増刷だっけな) といふニュースを読んだ記憶があります。
不肖・石川はもちろん従軍世代でも戦中派でもなくて、脳天気な戦後の子供であります。だけれども子供の頃の戦後文学の勢いはすごくて、石川くらいの文学青年でも、いわゆる戦後文学といふヤツを読んだ記憶があります。なんか読まなきゃならない必読書って感じだったんですね。
で、石川が理解できた戦後文学の主題は〝腹減った〟 ってこと (笑)。非常に単純な感想でもうしわけないんですが、腹減ったっていう肉体的な飢餓感が、いろんな思想の裏付けになってるやうな気がしたんですねぇ。石川はポテチを食べながら本読んでいて、戦中派ぢゃなくてよかったな~と思ったのでしたぁ。
■ 池田浩 文芸誌時評 『No.009 新潮 2012年12月号』 ■