長岡しおりさんの文芸誌時評 『No.003 yom yom vol.26 2012年 秋号』 をアップしましたぁ。内澤旬子さんの連載ノンフィクション 『卒業できない私たち』 を取り上げておられます。韓流やタカラヅカなど女子の愉しみを追うノンフィクションで、今回は 『ジャニーズ篇(前篇)』 ださうです。
アイドル (idol) は辞書的には 『偶像』 の意味ですが、プラトンの 『idea』、つまり直感的真理から派生した言葉のようです。こりはちょっと示唆的かもしれませんね。ある人のファンになるとき、その人の内面を知ってファンになる時もあるでしょうが、たいていは一瞬でとりこになるのではないかと思います。『ああいいなぁ』 と感じて、気がつくとどっぷりファンになっていたといふことが多いのではないでせうか。
してみると、誰かのファンになること、アイドルを持つといふことは、なんらかの形で自己の内面をアイドルに投影しているといふことになります。アイドルには自己が求める直感的真理が含まれているわけであります。そういふ意味で、アイドルとファンの関係の分析は、人間心理と時代を読み解くキーになるかもしれませんね。
ところでけふは衆議院選挙の日でありました。不肖・石川、完全無欠のノンポリでありますが、政治家さんって面白い存在だなぁと思います。小説とかテレビドラマを見ていると、みなさん過去の政治家は大好きです。織田信長から吉田茂に到るまで愛されております。でも今現在の政治家はどっちかっていうと嫌い (笑)。政治家アイドルっていふのは、一筋縄ではいかないようでありますぅ。
■ 長岡しおり 文芸誌時評 『No.003 yom yom vol.26 2012年 秋号』 ■