樂月慎さんの連載小説 『檸檬に、キスマーク 第 4 回 幸福の木 マッサンゲアナ8号』 をアップしましたぁ。早いもので第 4 回であります。みなさまじっくりお読みいただいて、楽しんでいただければと思います。
小説という芸術は時代の鏡だと思いますが、家族といいますか、大人という存在のあり方も、じょじょに変わってきているようです。イマドキの大学生は一昔前の高校生みたいだとおっしゃる方がいらっしゃいますが、それを言えばイマドキの 40 代、50 代は、昔の 30 代くらいのレベルではないでしょうか。確かに社会の第一線で活躍しているのですが、そのメンタリティは驚くほど幼い面があります。
樂月さんの 『檸檬に、キスマーク』 は奇妙な同居生活を送る 4 人を描いた小説ですが、こういう形態、あり得るなぁと思わせます。離婚、再婚という事件がなくても父や母の像は揺らいでいます。それに呼応するように、子どもはいわゆる子どもではなく、奇妙な 『子ども大人』 になり始めています。ほんのささいなきっかけて社会での居場所を失った大人は、どうもイマドキの子どもに、『子ども大人』 になっていくようです。
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