三浦俊彦さんの連載小説 『 偏態パズル 』(第3回) をアップしましたぁ。んんんっ、すごいですぅとしか言いようがないかも (笑)。このフェティッシュで微細なエクリチュールはなんなんでしょうねぇ。フツ~の小説でないことだけは確かですけれども。
前にもちょっと書きましたが、三浦さんの小説は、石川にはなんかとっても心地よいのであります。すーっと読めますね。なんていふのかなぁ、自分の体臭が染みついた布団の中でぬくぬくしてる感じに近いかな。あ、そこまで観察しなきゃならないのか、ここ描写したら次はこれかぁ、なるほどって感じで読んでいます。三浦さんの小説はクセになるかも。熱狂的なファンの方が多い理由がわかりますです。
小説って、文字通り、作家の小さな説っていう意味があると思います。ですから作家の思想なんてものが、ときどき問題になったりするわけです。でも思想を表現したいなら評論の方がいいわけで、論理的に説明できないことを、なんとか言語化しようというのが小説だろうと思うわけです。
三浦さんは論理学の学者さんですが、小説では通常の論理が実にシステマティックに解体されている感じがあります。きわめて表現しにくいことを、鮮やかに表現していかれる。それがまた気持ちいいのでありますぅ。
■ 三浦俊彦 小説 『 偏態パズル 』(第3回) スライドシェア版■
■ 三浦俊彦 小説 『 偏態パズル 』(第3回) テキスト版■