山際恭子さんのTVバラエティ批評 『No002 秘密のケンミンSHOW』 をアップしましたぁ。確かに 『秘密のケンミンSHOW』、長寿番組ですねぇ。すぐにネタが尽きてしまうかと思ったんですが、どんどん 「新発見」 があるようです。それだけ日本の田舎は多様だといふことでしょうね。
いっときは、都会に住んでいてもイナカモノであることを隠そうといふ風潮があったように思いますが、今ではそんなことはないようです。きっと都会に出て来ることが簡単になり、都会で一旗揚げようといふ、明治大正頃の悲壮な覚悟がなくなったせいでしょうね。多くの人が都会と田舎生活を楽しんでおられるように思います。
で、昔は都会には「生き馬の目を抜く」悪者が多くいるといふ風説がありましたが、あれはいつ頃からできたんでしょうねぇ。夏目漱石の『坊ちゃん』に、主人公が四国松山に教師として赴任すると聞いて、お手伝いのお婆さんのキヨが、「坊ちゃん、田舎者は意地が悪いからお気を付けになって」と言うシーンがあったと思います(笑)。
どうやら明治大正頃は、都会者も田舎者も、お互いを警戒の目で見ていたようです。今のように情報が行き届いた時代の方が、お互いの性質を的確に見極められるでしょうね。都会も田舎も同じくらい住みにくく、同じくらい住みやすいといふことだと思います。