りょんさんの詩誌時評 『No.001 詩と思想 2012年08月号』をアップしましたぁ。自由詩って超マイナーなジャンルですから、あんまりアクセス数は上がらないだろうな、と思っていたのですが、なぜかりょんさんのコンテンツは人気であります (笑)。なんでなんでしょうね、りょんさんの文章の魅力かなっ。
で、『詩と思想』 っておもしろい雑誌ですねぇ。文学金魚のリアル会合の時に手に取った記憶はあるんですが、内容はあまり覚えていませんでした。今回、りょんさんの時評で、初めて 『詩と思想』 がどんな雑誌なのかわかりました。
『詩と思想』 って、この雑誌の購読者を著者にしている雑誌なんですね。「ぜひ「詩と思想」誌を定期購読して「詩と思想」の読者=執筆者として加わって下さい」と雑誌に書かれているようです。これはわかりやすい。詩の世界(自由詩、俳句、短歌共通)は著者と読者がほぼ重なっていると言われますが、『詩と思想』 ほど、それをクリアに打ち出した商業雑誌はないと思います。
『詩と思想』 は、いわば全国の同人誌を束ね、全国の詩人を束ねているセンター雑誌なわけです。自由詩、俳句、短歌の世界の雑誌は、実体は詩人たちの持ち出し自費出版で支えられている疑似ジャーナリズムですが、執筆者の詩人たち自身、それはマガイモノだと知りながら、小説などと同質のジャーナリズムだと信じ込もうとしているところがあります。しかし『詩と思想』の姿勢はすがすがしい。素晴らしい雑誌だと思います。