長岡しおりさんの文芸誌時評 『No.004 群像 2012年08月号』 をアップしましたぁ。長岡さんの時評を読んだだけですが、『群像』 さん、だいぶ苦しそうですねぇ。表紙に出目金が入っているのは金魚屋としては嬉しいですが (笑)。あ、金魚って俳句では夏の季語なんですね。だから 『群像』 さんの表紙は金魚なのかなぁ。そんなら特集は 『個人的な詩集』 ぢゃなくて、『句集』 の方がよかったかも。
雑誌って「雑」だから、たいていの場合は雑然としています。「こんな作品、載せるかぁ」と首をひねっていても、数号に一回くらい、「ああ、いいなぁ」と思える作品が掲載されていれば、雑誌はその使命を果たしたと言えるわけです。ただ目次を見ている限り、『群像』 さん、かわりばえしないなぁ。勝負に出てる感じも、足掻いている感じも伝わってこないです。長岡さんは「群像という雑誌は、このところ本当に辛そうな感じがする」と書いておられますが、編集部は案外のんきなのかもしれませんね。
『群像』 って雑誌のイメージは前衛文学です。最近 (といってもだいぶ古いですが) 高橋源一郎さんなんかのイメージですね。その前衛性が適度なポピュラリティを得ていれば、村上春樹さんのような大ヒット小説が生まれるわけです。柄谷行人さんや蓮見重彦さんにも 『群像』 的なイメージはついてまわります。こういう伝統的イメージって、なかなか変えられないかもしれません。
作家もそうですが、雑誌も結局のところ、表現・発信できるヴィジョンは一つだけだと思います。『群像』さんは前衛的に攻め続けている方がいいと思うのですぅ。
PS.
バドミントンの4組8選手失格はびっくらしましたねぇ。あんなことあるんだぁと思ってしまひました。今回、日本は銅メダルが多いですが、なぜか強くなったなぁという感じがします。一昔前のように、日の丸背負って国の威信をかけてではなく、みなさんまず自分のために戦っているように思います。本当に底力がついてきたから、銅メダルが増えているような気がするのですぅ。