後藤弘毅さんの連載映画批評 『映画の表現型-あるいは映画批評の探検― No.008 『ダークナイト ライジング』―ノワール的なものの回帰』 をアップしましたぁ。バットマンシリーズ最新作です。バットマンシリーズは画面が暗いのが特徴で、映画館で見ないとなにがなんだかって作品が多いです。ただ 1989 年の 『バットマン』 (ティム・バートン監督、マイケルキートン、ジャック・ニコルソン、キム・ベイジンガーら出演) からは、その暗さの質が変わってきているようです。
身も蓋もない言い方になってしまひますが、映画や演劇(書評なんかも同じですが)は興行ですから、リアルタイムでの批評には 〝そこはかとない不文律〟 のやうなものがあります。身銭を切って博打を打っている興行主さんへの配慮ですね (笑)。しかし配慮ばかりしていたのでは批評にならないわけで、そのあたりが映画を見る楽しみとはまた別の、リアルタイム映画批評を読む楽しみになっているわけです。
いい映画が題材ですと、後藤さんの筆には力が入り分析も冴えますねぇ。『ダークナイト ライジング』は傑作のようです。9.11前後からアメリカ映画はどこかいぶかしくて、方向性を見失ってるんぢゃないかって感じがありましたが、最近になってアメリカらしさが復活してきたようです。バットマンはアメリカの神話的ヒーローかもしれません。アメリカの複雑さと単純さを併せ持つヒーローであります。
PS.
なでしこジャパン、予選突破おめでとうございますぅ。いまひとつ調子が上がらないようにも見えますし、一昔前の、超強かった頃のブラジルのような闘い方のようにも見えます。いずれにせよこれからがホントの勝負です。ホントにホントに頑張ってっ!!。
■『No.008 『ダークナイト ライジング』―ノワール的なものの回帰』 URL■