大篠夏彦さんの文芸誌時評 『No.004 文學界 2012年04月号』 をアップしましたぁ。大篠さんは文学金魚のお父さん、谷輪洋一さんから紹介していただいたわけですが、文学金魚の問題児化しておりますねぇ。時々ドキッとするくらいきついことをお書きになる。石川も、あわてて図書館に行って雑誌の当該部分を確認する作業に追われましたです。でもそうするとまあ、確かに大篠さんの批評にも一理あるかと (笑)。逆にふんふんなるへそ~と思いながら、図書館から帰ってきてしまったのでした。
文学金魚のどなたが言っていたのか忘れてしまいましたが、雑誌は 「雑」 ですから何が掲載されていてもいいわけです。新聞記事と同じように、たいていの作品は数年後には忘れ去られてしまうわけですから。しかし文芸誌は方向性を見失いつつありますねぇ。その原因が、必ずしも雑誌側にあるわけではなく、作家たちが現代の本質を捉え切れていないところにあるのも確かです。厳しい状態ですが、ここから抜け出すためにはまず現状認識が必要ですね。金魚屋批評のように、タブーなく文学界全体を相対化する視線は必要だと思うのです。
あ、大篠さんの 『文學界』 時評のストックはとりあえず今回掲載分までです。「そのうちまとめて書くよ」 といふことでした。ほっとするようなさみしいやうな (笑)。でもま、石川は大篠さんの原稿を読んで図書館に走るのが快感になりつつあります。マゾかしら (笑)。次回もよろしくお願いしますですぅ。
■『No.004 文學界 2012年04月号』 URL■