寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第18回)をアップしましたぁ。寅間さんの小説主人公はある意味とてもスマートです。このスマートさはなかなか女性読者には伝わりにくいかもしれませんが、村上春樹小説に通じるところがありますねぇ。
春樹さんの小説主人公(男)、けっこうエロい。小説ではセックスシーンが読者の印象に残ってしまうものですが、かなりセックスシーンがあるのにその印象が薄い。男女機微の描き方にセックスをクライマックスにする要素が薄いんですね。
逆に言うと女性側の主人公格が男性主人公を上手く利用している面がある。エロいんだけど、付き合い方がスマートで淡い感じの男だから、セックスしてもそれほど大事(小説的な意味で)に到らない。修羅場になりにくいんですね。女性主人公側から言えば便利な男という言い方もできます。
こういう男女の関わり方はある種のシティー小説ならではのものです。都会で育って子供の頃から遊び慣れている人でなければ書けないでしょうね。男性主人公の方も女性側の方もなんらかの傷を負っているからスマート(ある意味便利)なパートナー選ぶ傾向はあります。
■寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第18回) 縦書版■
■寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第18回) 横書版■
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