ラモーナ・ツァラヌさんの連作小説『蓮・十二時』(第03回)[連作小説『蓮』その一]をアップしましたぁ。『蓮・十二時』は[連作小説『蓮』その一]に当たります。どうなるのかは正確に把握していませんが、〝蓮君〟あるいは〝蓮〟を中心にして連作が書かれてゆくようです。
今回は謎のオジイサン、オバアサンが登場します。親しげなのですが、主人公のアンナも蓮も初対面のようです。ただこの出会いによって少しずつアンナが迷い込んだ異世界の意味が明らかになっていきます。どうやらオジイサン、オバアサン、蓮、それにアンナは血縁者のようですね。またアンナを導くのは一番幼い蓮君です。この子が謎の中心ですな。
パラレルワールド小説では、ある意味世界(パラレルワールド)そのものが主人公です。ただ世界を体現する登場人物が必要なわけで、この小説ではそれが蓮君ということになります。ほんで蓮君は子どもです。ある意味無意識のかたまり。この無意識が主人公の意識と結びついて物語が動く。きっちりパラレルワールド小説の文法に沿った小説になっています。
■ ラモーナ・ツァラヌ 連作小説『蓮・十二時』(第03回)[連作小説『蓮』その一]縦書版 ■
■ ラモーナ・ツァラヌ 連作小説『蓮・十二時』(第03回)[連作小説『蓮』その一]横書版 ■
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