第12回 金魚屋新人賞 最終審査候補作発表(辻原登奨励小説賞・文学金魚奨励賞共通)をアップしましたぁ。毎回たくさんのご応募ありがとうございます。
最近文学新人賞についてのTipsをあんまりやってないですが、基本的なことを数点。
・応募要項を守ること。今のところ守られていない作品も受け付けていますが、規定の要項を守っていないという時点で弾き飛ばされる文学新人賞もあります。作家は自己中心的になりやすいですが、あらゆる世の中の仕組みには他者がいることを忘れてはいけません。自他の関係をちゃんと把握できているかどうかも見られています。基本的には就職面接などと同じです。それを嫌うなら、文学新人賞受賞で頭角を現す方法以外の方法をお考えになった方がいいです。
・手当たり次第に応募しても無駄。これも自他関係、つまり作家の社会性につながります。もちろんどこかの新人賞に応募して落選した作品を、タイトルを変えてそのまま、あるいは手を入れて他の新人賞に応募するのはいっこうにかまいません。しかし純文学系メディアに大衆小説を応募しても受賞は難しいですし、その逆もまた然りです。他者(相手)が何を求めているのかを最低限度理解して応募しなければ、いくら繰り返しても徒労に終わる可能性が高いです。
金魚屋では文芸誌・詩誌時評などで今現在の文学状況をできる限り明らかにしています。文学新人賞も今現在の文学状況に含まれるわけで、夢は大きい方がいいですが、裏付けのない夢は実現不可能です。作家になりたいという茫漠とした域を超えて、自分は絶対に何を書きたいのかというレベル、つまり独自のテーマを摑めば文学新人賞受賞は近づいてきます。
■ 第12回 金魚屋新人賞 最終審査候補作発表(辻原登奨励小説賞・文学金魚奨励賞共通) ■
■ 金魚屋 BOOK Café ■
■ 金魚屋 BOOK SHOP ■