佐藤知恵子さんの文芸誌時評『大衆文芸誌』『小説すばる 2021年01、02月号』をアップしましたぁ。集英社さんが刊行しておられる大衆小説誌です。集英社さんはnon-noや少年ジャンプで有名ですね。一時期ほどの勢いはないかもしれませんが儲かっておられる（笑）。純文学誌のすばるも小説すばるもそのせいかページ数がけっこう多いです。
集英社さんは小学館から分離独立した会社ですが、小学館さんといふ出版者、実に手堅い。小学○年生とかの学習啓蒙雑誌などが代表的出版物です。その流れを汲んでいるせいかもしれませんが、集英社さんも手堅い出版をなさっている。すばるは純文学誌の位置づけですがかなりエンタメ寄りです。小説すばるは大衆小説誌でさらに冒険的といふかチャレンジング。売れっ子作家をキッチリ抑えながら新人を積極的に発掘しておられる。
小説家志望の皆さんは、たいていは小説を書くので手一杯だと思います。ただどんなジャンルでも徒手空拳の表現はありません。独自スタイルがあると評価されてもそれらは必ず過去の遺産を受け継いでいる。つまり一定のセオリーがあるんですね。これは多くの文芸誌を読んでいれば自ずとわかります。なぜ新人作家が小説文芸誌を読まないのかと言えば、切り口、つまりその理解のとっかかりがわからないからですね。そういう方は金魚屋の文芸誌時評を参考にしてください。ある程度のラインはわかると思います。
■ 佐藤知恵子 文芸誌時評『大衆文芸誌』『No.001 片島麦子「うしろの正面」』（小説すばる 2021年01月号） ■
■ 佐藤知恵子 文芸誌時評『大衆文芸誌』『No.002 相川英輔「さかさまの洗面器」』（小説すばる 2021年02月号） ■
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