小原眞紀子さんの連載小説『幕間は波のごとく』第08回をアップしましたぁ。金魚屋から『文学とセクシュアリティ-現代に読む『源氏物語』』を好評発売中の小原さんの連載サスペンス小説です。中年に差しかかった姉妹を主人公集団にしたサスペンス小説です。
大事件が起きましたね。サスペンスのてんこ盛りです。これがどう本筋につながってゆくんでしょうか。つーかまだこのサスペンス小説の本筋が見えない。隠されています。いったい誰が危機の張本人で、それがどう最後に回収されてゆくのかまだハッキリしません。本格サスペンス小説だと思います。
サスペンスモノでは謎は回収されなければなりません。できるだけキッチリと謎が解かれた方がいいわけです。しかしそれだけでは足りない。殺人などは人間が起こすわけでそこには切迫した背景がある。その背景はそう簡単には説明できない。姉妹モノのサスペンスというのは謎を複雑にして単なる謎解きではなく、人間関係の本質や心の闇を描きだすのには最適な設定の一つではないかと思います。
■ 小原眞紀子 連載小説『幕間は波のごとく』第08回 縦書版 ■
■ 小原眞紀子 連載小説『幕間は波のごとく』第08回 横書版 ■
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