金魚屋から『夏目漱石論-現代文学の創出』を好評発売中の、鶴山裕司さんの連作詩篇『羽沢』『No.020 われらの旅』をアップしましたぁ。連作詩篇『羽沢』を含む新詩集『おこりんぼうの王様』は金魚屋プレスから刊行予定です。
今回はちょいと不気味な感じの詩です。今回の抒情詩の連作ではいろんな書き方を試しておられるようです。『東方の書』『国書』の書き方とは大きく違いますが、作家性は一貫しています。どんな作家についても言えますが、作家が自分は大きく変わった、作風を変えたと思っても読者はそれほど変わったとは思わないわけでして(笑)。鶴山さんの詩についても変わったと言えば変わったし、一貫していると言えば一貫しています。
抒情詩はある意味最も基本的な詩の書き方です。現代詩的なもってまわったといふか、韜晦的な逃げは打てませんので、単純で平明な言葉で詩を書かなければならない。現代詩の方が書くのが難しいと思っておられる方が多いと思いますが、石川はそうじゃないと考えます。優れた抒情詩を書くのはかなり難しい。もちろん抒情詩だけを書いてゆくかどうかは作家次第ですが。
■ 鶴山裕司 連作詩篇『羽沢』『No.020 われらの旅』 ■
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