寅間心閑(とらま しんかん)さんの連載小説『助平(すけべい)ども』『三十五、寛十郎とオシュマレー先生』をアップしましたぁ。寅間さんの小説の登場人物は、誰も彼も一癖ありそうな人ばかりです。都会にしかいない人種だなぁ。その意味で都会小説であります。東京小説と言ってもいいかもしれません。
今回は占い師の山本寛十郎先生が登場します。ニューハーフの占い師で、イグアナのオシュマレー先生の占いを読み取って伝える方のようです。ん~いそうだな、そういう占い師の先生。そんじょそこらにいるとは思えませんけど、東京のどこかにいそうです。
で、占いは未来を読み取り示唆するものですね。主人公もそれに従うわけです。ただ占いを持ってくるということは、『助平ども』という小説が、リゾーム状に広がってゆく小説だということをも示唆しています。つまり作家を含めてこの小説がどこに進んでゆくのか、確かなことを言える人は誰もいない。スリリングな小説の書き方であり、これからますますスリリングな小説になってゆくと思います。
■ 寅間心閑 連載小説『助平(すけべい)ども』『三十五、寛十郎とオシュマレー先生』縦書版 ■
■ 寅間心閑 連載小説『助平(すけべい)ども』『三十五、寛十郎とオシュマレー先生』横書版 ■
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