金魚屋から『文学とセクシュアリティ-現代に読む『源氏物語』』を好評発売中の、小原眞紀子さんの連載小説『No.019 本格的な女たち』をアップしましたぁ。同窓会サスペンス小説です。いよいよ錯綜してきましたねぇ。瑠璃が実々から聞いたボンの噂はガセだったようです。ん~謎だ。ますます面白くなってきたとも言えます。
同窓会大好きな人も石川はあんまし好きぢゃありません。疎遠になっていた人間関係が復活するとしても、そこには必ず今現在の利害が絡みます。ずーっと友情が続いていたなら疎遠になったりしませんよねぇ。また断続的に友情が続いたとしても、大人になればやはり利害関係がどこかで生じる。利害関係のないお遊びの友達の方が気楽だなぁと思ってしまいます。またもし出席するとしても、やっぱどっかで見栄といったものが自分自身の中で沸き起こってしまいます。それもイヤなんだなぁ。タイムトリップはできないのであります。
で、『本格的な女たち』はモロに過去に縛られ現在の利害関係で結ばれた同級生たちの物語です。その中心にあるのは殺人が疑われる女性の死。過去の関係性が一気に襲いかかってくると同時に、それを解決するのは現世の力関係、利害関係です。しかも大学までの友達は利害なく遊んでいたので、その人の性格とかが底の底までわかっている。しかし時間が経てばどこかは変化している。タマネギの皮を一枚一枚剥いてゆくようなスリリングなサスペンス小説です。
■ 小原眞紀子 連載小説『No.019 本格的な女たち』縦書版 ■
■ 小原眞紀子 連載小説『No.019 本格的な女たち』横書版 ■
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■ 第9回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
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