寅間心閑さんの肴的音楽評『No.052 こんな夢を見た』&大畑ゆかり原案 寅間心閑著 新連載小説『もうすぐ幕が開く』(第12回)をアップしましたぁ。ワクチンもよく効く薬もないのでコロナ騒動はいまだ継続中ですが、日本ではちょっとだけ落ち着きましたね。
文学者の中にはコロナで世界が大きく変わると主張している人もいますが、あんまし信用できないなぁ。たいていの場合、自らの文学的行き詰まりをコロナで打開したいという他力本願ですな。でもそれはムリ。コロナと文学者の能力、関係ありません。それにコロナで社会は変わるでしょうが、ほんのちょっとだけです。健康のために飲み歩きは続けるけど、皆さん飲み方が少しだけ変わりましたねと観察している寅間さんの方が正しい(笑)。
で、『もうすぐ幕が開く』は越路吹雪先生続編です。この神話的歌手の私生活はかなり知られていますが、原作者の大畑さんは身近に接したので強いリアリティがあります。石川も芸能人の方を取材したことがありますが、写真を撮るときにパッと顔が変わる、ステージに上がって演奏し始めると人が変わる瞬間を何度も目撃しました。プロだな、と思いました。プロとは基本的に素人にはない絶対的能力を持っている人のことですが、今の文学者にそれがあるのかなぁと思うと心細くなってしまいますね。
コロナ騒動で一番被害を受けているのは演劇など人を集めて公演をする仕事です。劇団四季のように大きな劇団でも、小劇場のような小さな劇団でもかなりの被害を受けています。役者だけでなく照明や舞台装置屋さんまで稼働できなくなってしまった。どの職業も多かれ少なかれコロナ被害を受けていますが、いつまでも自粛しているわけにはいかない。興行側も観客も自衛しながら早く舞台芸術を再開してほしいと思います。
■ 寅間心閑の肴的音楽評『No.052 こんな夢を見た』 ■
■ 大畑ゆかり原案 寅間心閑著 連載小説『もうすぐ幕が開く』(第12回)縦書版 ■
■ 大畑ゆかり原案 寅間心閑著 連載小説『もうすぐ幕が開く』(第12回)横書版 ■
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