連載翻訳小説 e.e.カミングズ著/星隆弘訳『伽藍』(第24回)をアップしましたぁ。『第四章 新入り』の続きです。カミングズさんは食事に当たっちゃったようです。腐ったモノを食べたとかぢゃなくても食あたりすることはありますね。知り合いで、インド旅行でストローでコカ・コーラを飲んで、ヒドイ下痢になった人がいます。どーやらストローが使い回されてたらしひ(笑)。しかし半年も現地で暮らしていると、まずめったに食あたりしなくなるそうです。
ただどんな場合でも、洒落のめしてゆくのがカミングズさんです。またその洒落はペダンチックですね。ヨーロッパにいるアメリカ人が、ヨーロッパ文学の古典を使って窮状を表現してゆく。これは20世紀初頭から中頃までのアメリカの文学者にしか見られない技法かもしれません。
モダニズムはパリを中心とした20世紀初頭の現代=モダンからの遅れの意識です。アメリカ、日本、ドイツなど、パリにコンプレックスのある国々でモダニズム運動が起こりました。ただそのあり方は一筋縄ではいかない。カミングズさんの場合、ヨーロッパ文化を尊敬しながら、現実のヨーロッパにまみれてそれを相対化しているところがあります。
■ e.e.カミングズ著/星隆弘訳 連載翻訳小説『伽藍』『第四章 新入り』(第24回)縦書版 ■
■ e.e.カミングズ著/星隆弘訳 連載翻訳小説『伽藍』『第四章 新入り』(第24回)横書版 ■
■ 金魚屋 BOOK SHOP ■
■ 第6、7回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第06回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
■ 金魚屋の本 ■