青山YURI子さんの新連載小説『コラージュの国』(第01回)をアップしましたぁ。青山さんの小説第2弾です。今回の『コラージュの国』は続きモノの体裁になっているようです。内容はもちろん、作家は書けること、書きたい内容があることがまず一番大事です。残酷な現実を言うと、他者は自分にまったくと言っていいほど興味を持ってくれない。友達に感想を聞いて回って一喜一憂してるのではダメなんです。無関心な他者を振り向かせなければならない。作家が書けること、伝えたい内容を持っていることはその原動力になります。
石川は基本的に実験的小説はあまり評価しません。好き嫌いといった低レベルのことを言ってるわけじゃないですよ。基本、実験的小説が書かれるのは純文学の世界です。しかし本当の意味での実験小説は少ない。バットの芯を外してボテボテのゴロを転がして、あわよくば出塁したいといった作品が多いのです。つまり何かを意図的に外している。その何かがわかると、実験小説は実験でもなんでもないエゴ小説になってしまうわけです。
青山さんの小説は実験的に見えますが、純文学的実験小説とは質が違うと思います。まず実験小説だという意図や意識がない。ご本人はごく素直に書いておられる(爆)。また、今回のように日本人ではない外国人が主人公でも、まったく臭みがない。従来の外国にいて小説を書く日本人とは感性の質が違っているのだと思います。日本と海外が地続きでつながっている。新しいタイプの作家だと思います。
■ 青山YURI子 新連載小説『コラージュの国』(第01回) 縦書版 ■
■ 青山YURI子 新連載小説『コラージュの国』(第01回) 横書版 ■
■ 第05回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第05回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
■ 予測できない天災に備えておきませうね ■