小松剛生さんの連載ショートショート小説『僕が詩人になれない108の理由あるいは僕が東京ヤクルトスワローズファンになったわけ』『No.029 タンス・タンス・タンス/メッシが恋をした日/ピーターはもういない』をアップしましたぁ。小松さんについては、現在単行本の原稿がアップするのをお待ちしているところです。順調にいけば、金魚屋の第1回出版本の一つになるでしょうね。
本を出すのは嬉しいことでもあり、勇気のいることでもあります。本を出せば批評という形であれ、売り上げ部数という形であれ、必ず一定の評価が出ます。どんな形であれ作家はその評価を真正面から受けとめて前に進んでゆかなければなりません。ただ本を出せばメデタシメデタシの時代は完全に終わりました。特に純文学の世界では、版元が取り合いするような売れる作家はほんの一握りです。はっきり言えば、本が出たくらいで先生気取りになるような作家に未来はないですね。
ただ厳しい時代だからこそチャンスも多いわけです。サラリーマンのように、同輩と競って既存の文学システムの中で頭角を現すのも一つの方法です。ぜんぜん違う方向から攻めてゆくという選択肢もある。今現在の状況は、後者の方法にかなりの間口があると感じます。そのためには新たな才能を持った作家が必要です。小松さんはそういう作家の一人です。
■ 第05回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第0回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
■ 予測できない天災に備えておきませうね ■