露津まりいさんの新連載サスペンス小説『香獣』(第10回)をアップしましたぁ。前回連載の『贋作師-フェイク・マスター』と同様に、主人公・芙蓉子とその雇い主、糟谷は平穏な中に激しい駆け引きを繰り広げております。そこにまた一癖ある週刊誌トップ屋の蓬寺が絡んできます。露津さんのサスペンス小説はどんどんバージョンアップしてるなぁ。
で、前回登場したばかりの野口といふ女性が死亡したといふ情報が入ります。事故死じゃないかといふことになっていますが、この女性の死にも不審なところがあるのでせうね。『香獣』は女性が主人公といふこともあって、どんどん女性が死んでゆくようです(爆)。しっかし野口さんの死は『香獣』を貫く謎(サスペンス)とどう繋がるんだろうなぁ。
露津さんの小説は、これでもかってくらい伏線と人物関係が複雑です。それがクライマックスになるにつれて、スーッと透明な位相に昇華されてゆく。謎が増えてゆく間はまだ作品の序の口といふことですね。これからの展開がますます楽しみでありまふぅ。
■ 露津まりい 連載サスペンス小説『香獣』(第10回) pdf版 ■
■ 露津まりい 連載サスペンス小説『香獣』(第10回) テキスト版 ■