小原眞紀子さんの新連載純文学小説『はいから平家』(第01回)をアップしましたぁ。今ちょっと正確な年月日はわかりませんが、小原さんは純文学系小説文芸誌に小説作品を発表しておられたことがあります。不肖・石川、三篇は読ませていただきました。
その後、小説文学において小原さんがどのような道をお進みになったのかは、今後、文学金魚で徐々に公開してゆきたいと思います。今回は小原さんが小説作家でもあることをご存知ない方もいらっしゃると思いますので、小原さんが純文学作家時代にお書きになった作品に手を入れていただき文学金魚で公開することになりました。純文学は文学の核となる最も〝純〟な部分であり、作家にとっては核心的テーマです。『はいから平家』は小原さんが〝自ら狂気の血脈をたどる〟小説ですので、この作品については〝純文学作品〟だと明示させていただきました。
文学金魚は総合文学誌であり、文学をジャンル別にではなく総合的に捉えるメディアです。ただ文学誌ですから、それを理論として探究するだけでなく、実践できる作家を世に送り出したいと考えております。総合文学と言っても、作家たちが各文学ジャンルの垣根を簡単に越えられるわけではありません。各文学ジャンル固有のアイデンティティ(原理)を把握しなければ、本質的にはジャンルの垣根を越えられないのです。小原さんはそれができる数少ない作家の一人でしょうね。
『はいから平家』で始まる2015年は、年頭からいよいよ文学金魚らしくなってきました。詩、小説に限らず地盤沈下が止まらない文学業界において、現実編集方針面でも特定ジャンルにこだわっていたのでは先はありません。また文学の地盤沈下は各文学ジャンルがそのアイデンティティを見失っていることから生じています。今年は理論としても実践としても文学ジャンルの垣根を越えられる総合文学的資質を持つ作家に頑張っていただいて、さらに文学金魚を賑やかにしてゆきたいと思いますぅ。
■ 小原眞紀子 連載純文学小説『はいから平家』(第01回) pdf 版 ■
■ 小原眞紀子 連載純文学小説『はいから平家』(第01回) テキスト版 ■