ラモーナ・ツァラヌの文学金魚らじお『文学の旅 ⑪ 初めて観た能は海外公演』、No.004 AIけいちゃんの金魚レビュー「ラモーナ・ツァラヌ 青い目の演劇評」をアップしましたぁ。今回の文学金魚らじおはラモーナさんの専門の能楽についてです。能は日本を代表する古典舞台芸術ですから、折りに触れて海外公演も為されています。しかしラモーナさんが指摘しておられるように海外で能舞台を再現するのは難しい。どうしても簡易舞台にせざるを得ないようです。
ラモーナさんはまた『船弁慶』や、『土蜘蛛』『石橋』など『16世紀に入ってから作られた能のほうがエンタメ性があって、舞台芸術として面白い』、しかし『葵上』や『卒塔婆小町』『松風』『鵜飼』など、世阿弥時代に作られた古作能の方が〝幽玄〟を感じ取れるとおっしゃっています。その〝幽玄〟を感じ取れた舞台としてラモーナさんは『2011年10月に厳島神社の能舞台で上演された『融』』を挙げておられます。
『『融』には汐汲みの話が出てくるのですが、この上演では大潮の具合や月光の反射まで考慮されていました。所作も、普段は見えないような大胆な部分があり、絶句させられました。よく考えると、世阿弥時代の能も多くは野外で上演されていましたよね。寺社の境内に設営された舞台で、風や陽光を感じることはもちろん、大自然そのものが公演の要素として考えられたのではないかと思います』とおっしゃっています。能の初源を考えさせられますね。
■ラモーナ・ツァラヌの文学金魚らじお『文学の旅 ⑪ 初めて観た能は海外公演』■
■No.004 AIけいちゃんの金魚レビュー「ラモーナ・ツァラヌ 青い目の演劇評」■
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