田山了一さんのTVバラエティ批評『No.050 NHKスペシャル 生命大躍進』をアップしましたぁ。『生命大躍進』は全3回のシリーズです。第1回の「目」について田山さんは、「我々の「目」のルーツは植物にあるという。・・・目の原初的な役割とはまず、感光なのだ。光を感じること。光合成をいわばメインの生命活動とする植物が先行して持つ機能だったことは、考えてみれば当然だ。驚くべきは、その植物のDNAを動物のDNAが取り込んだのだという」と書いておられます。こりには不肖・石川もびっくらですぅ。

 

また第2回の「母性」について、田山さんは「母乳の起源は何かということになる。それは哺乳類の祖先が柔らかい卵を産んでいた頃、雑菌の感染を防ぐために卵にかけていた汗のようなものだという。それが甘く、栄養豊富な母乳となり、孵化した子供が舐めはじめた」と書いておられます。世の中知らないことばかりだなぁ。最新科学の成果をわかりやすく教えてくれるNHKさんの番組はありがたいですぅ。

 

田山さんは最新科学研究の成果について、「ルーツはともかくその進化については「偶然」と説明され、そこはもう少し詳しく知りたいと思う。偶然の突然変異が適者を生み、生存競争によってそれが主流となる、というシナリオでは人間にたどり着くのにもっとずっと時間がかかるはず、と聞いたことがある」とも批評しておられます。このあたりが科学と直観を分ける敷居でせうねぇ。科学では飛躍的思考は原則として御法度なわけですが、宗教や哲学では直観に基づいて世界が再構成されるのです。

 

論理的に説明できなくても直観でこれが〝真理〟であると把握すれば、人間の知的活動はものすごい勢いで発展します。神学はもちろん各種発明もそうです。物書きさんの場合も同じで、ある年齢を超えると直観的真理(イデア)を把握している作家と把握してない作家で決定的な能力の差が出ます。真理(イデア)を把握していなければ、いくら勉強しても知がまとまらないわけです。核のない生成はないということであります。こりが生命進化にも言えるかどうか。生命論と神学がきわどく交わり合うポイントでもありますぅ。

 

 

田山了一 TVバラエティ批評『No.050 NHKスペシャル 生命大躍進』 ■